Lealue lealue❇

日々を徒然るままに。想うまま暮らす。

刹那的?そう、刹那❄

ちゃんと理由があります。


あなたは、あと3年は生きられる。
けれど、その後はわからない。


突然そう言われたら、どうしますか?
全く元気。
どこも痛くないし、苦しくない。
なのに、なのに、
いつの間にか私は癌になっていた。

え?  なんで??

よく癌家系とか心臓家系とか聞きますが
私の親族には父方、母方含め誰も癌患者
がいません。身内に居ないんです。

会社の健康診断が終わって、何時もは
そんなこと無いのに、すぐに大きな病院
で精密検査を受けるように連絡が来た。
たぶん、恐らく癌だと思います、って。
紹介状を持って、その日のうちに検査。
暗い廊下で1人。結果を待った。

腫瘍マーカーが28。
黒だった。

告知は1人で受けた。
だから落ち着いて話が聞けた。
これからどうするか、
その場で治療計画を組んでもらい、
スケジュールを決めた。
呼吸器科部長は女性で、淡々としている
私に、「あなた、強いわね。」
と言った。


あと、3年か。
3年って長かったっけ?短かったっけ?
桜はあと2回しか見れないのかぁ。
そっか。
もうすぐ誕生日だな、何が欲しい?
なにが食べたい? どうしたい?


私は強くない。ちゃんとしなきゃと
思っていただけなのだ。
だって帰ったら、今日の事を家族に
報告しなくちゃいけない。


帰る家…
何て言おう。
何度も立ち止まって、空を見たり
俯いたり。
何て言おう。
お母さん、泣くかな?
何て言おう。何て、なんて。

何でこんなことになったんだろう。


お風呂も入んなくちゃ、ご飯もたべて、
出勤の準備もしないと。いつまでも
家に帰らないわけにいかない。

顔をあげよう。
なるべくいつものように。
見上げれば、すっかり夜になっている
空がある。


頭のなかに流れてきた歌のフレーズ。
『見上げてごらん、夜の星を』
こんな時に聞くにはピッタリだ。
さぁ帰ろう、家へ。


Lealue🌠