ナニモノ？

私の家は子どもの頃は、
一階が店舗件住宅、二階が賃貸の
アパートだった。

大きくなるにつけ、荷物も多くなり
手狭になったことで、私たち兄弟は
このアパートの一部屋ずつを使う
様になった。
もちろん、外階段なので色々な人が　
来る。
物売りやチラシ入れ、宗教の勧誘など
様々だった。
時には泥棒なんかもいたようだ。

夏などは玄関ドアを
開け放っていると、知らない人が
入口に立っていたりして驚いたもの
だった。

ある日、何時もならドアをノック
されても無視しているのだが、
タイミングが合ってしまった。
外には若いのか年相応なのか？
学生のようなOLさんのような
女性がニコニコして立っていた。

占いの勉強をしています。
手相も見ています。あなたの手相を
見させてくれませんか？

両手を出して一頻り見た女性は
性格や気質などよくある感じの
事を言い、最後にこう言ったの
でした。
注意して欲しい事を言います。
○才に死にかねない大病をします。
そこから3年持てば長生きします。
結婚は遅い。□才までにしなかったら、
ずっとしないです。
良くも悪くも、家族がお互いを縛り
合い、縁が深く離れられません。

当時、中学生くらいだったか。
そんなずっと先の事なんて想像も
つかなかった私。
でも記憶の片隅にそれは残った。

実際にその年に私は病にかかり、
命を脅かされ、未婚で実家暮らしだ。

またあの人に会いたいものだ。
これからの私はどうなるのか。

Lealue👻👻👻